みなさん、こんにちは!
先日の大阪マラソン・びわ湖毎日マラソン統合大会では、新星のように現れた星岳選手(コニカミノルタ)が初マラソン日本新記録を更新し、優勝されました。
2021年のびわ湖毎日マラソンでは、鈴木健吾選手(富士通)がマラソン日本新記録により優勝。また、東京オリンピックのマラソン6位入賞の大迫傑選手が現役復帰を発表したことにより、2022年のオレゴン世界選手権、2023年のハンガリー世界選手権、2024年のパリオリンピックの日本代表競争がさらに白熱していくと考えています。
「世界選手権の代表者選考って、どのように決まるんだろう?」
「オリンピック代表は前回と一緒でMGCで大方決定するのはわかるけど、MGCへの出場資格はどのように決まるんだろう?」
等、わからないことだらけだったので、調べてみました。
世界選手権が2年連続開催されるって
「世界選手権の開催頻度って?なぜ、2年連続開催されるんだろう…」
世界陸上の開催頻度は2年に1度です。4年に1度のオリンピックとは被らないように奇数年度に開催されます。
なので、オリンピックが開催される年度については、
世界陸上の年 → オリンピックの年 → 世界陸上の年 と3年連続で世界大会が続きます。
オレゴン世界陸上の延期
2022年度に開催予定のオレゴン世界陸上は、当初は2021年8月6日~15日まで開催予定でしたが、東京オリンピックが2021年7月23日から8月8日にずれ込んだ影響により、オレゴン世界陸上が2022年にずれ込みました。
つまり、2021年東京オリンピック →2022年オレゴン世界陸上 →2023年ハンガリー世界陸上 →2024年パリオリンピック →2025年世界陸上
と、実は5年連続世界大会が開かれるというイレギュラーな状況が続いているんです。
トップアスリートの方々は、世界大会でのメダル獲得を目指して、競技をされていると思いますので、このような環境下、ものすごい記録やスターが誕生しそうな予感でワクワクしています!
ちなみに、2025年の世界陸上開催地に、日本が立候補しています。
開催地決定は2022年3月ということで、近日発表でしょうか。
3年後に世界のトップアスリートの走りが日本で見れたらテンションあがりますね。東京オリンピックでは、応援自粛により、現地まで見に行くことができなかったですが、2025年なら現地応援もアリ?になっているかもしれないです。
オレゴン世界陸上のマラソン日本代表の選考基準
日本陸連が2021年7月2日に、オレゴン世界陸上のマラソンの選考要項を発表しています。
(日本陸連のHPより)
【選考基準】
編成方針に基づき、ワールドアスレティックス(以下、WA)が定める参加資格を有効期間中に満たした競技者の中から、編成方針に基づき、以下の優先順位により、日本代表選手を選考する。
- JMCシリーズIのチャンピオン(第105回日本選手権者)
ただし、対象者が辞退した場合は、JMCシリーズIのランキング上位者から1名選考。 - 各選考競技会において派遣設定記録を突破する記録で日本人2位以内であった競技者の中から各選考競技会での記録、順位、レース展開、タイム差、気象条件等を総合的に勘案し、本大会で活躍が期待されると評価された競技者。ただし、選考基準1で選考された選手が2位以内に入った場合は、その選考競技会については、日本人3位までを対象とする。
- 選考基準1、2で上限に満たない場合は、各選考競技会において日本人2位以内でJMCシリーズIのランキング上位の競技者。
ジャパンマラソンチャンピオンシップシリーズ(以下、JMCシリーズ)の第1期の加盟大会・ポイント対象大会が決定しましたのでお知らせいたします。
JMCシリーズは、全国各地の公認マラソン大会も加盟できる仕組みから各大会、日本のマラソン全体の活性化につなげるとともに、一定期間内の獲得ポイントで決定した総合成績から、日本選手権タイトルや日本代表選考を行う新たな仕組みとして今年度から創設されました。
第1期グレード1の競技会については、「オレゴン2022世界陸上競技選手権大会」および「杭州2022アジア競技大会」の日本代表選手選考競技会として開催されます。
【第1期:2021年11月1日~2022年3月31日】
■男子グレード1(G1)*1
・第75回福岡国際マラソン選手権大会/2021年12月5日
・第70回別府大分毎日マラソン大会/2022年2月6日
・第10回大阪マラソン・第77回びわ湖毎日マラソン統合大会/2022年2月27日
・東京マラソン2022/2022年3月6日
■女子グレード1(G1)*1
・第41回大阪国際女子マラソン大会/2022年1月30日
・東京マラソン2022/2022年3月6日
・名古屋ウィメンズマラソン2022/2022年3月13日
*1:グレード1の大会は以下の選考競技会を兼ねる。
オレゴン2022世界陸上競技選手権大会マラソン日本代表選手選考競技会
杭州2022アジア競技大会マラソン日本代表選手選考競技会
■女子グレード2(G2)
・第10回大阪マラソン・第77回びわ湖毎日マラソン統合大会/2022年2月27日
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「日本陸連の選考基準、色々書いてあるけど、解釈がむずかしい…」
じっと、ホームページの情報を読みましたが、たぶん、以下のような理解。
・①1人目は、ジャパンマラソンチャンピオンシップシリーズと言われる2020年12月~2022年3月までの期間の大会結果によるポイントの積み上げにて決定される。
競技者が、JMCシリーズの加盟大会やJMCポイントの対象となる主要海外大会に出場すると、WAスコアリングテーブルを基に算出する「記録ポイント」と、大会のグレードやWAラベルなどによって得点が異なる順位ポイント「JMCポイント」(※)の2種類を合算した「パフォーマンスポイント」が算出されます。
・②残りの2人は、各選考会レースにて、日本人2位以内に入った選手について、諸条件を加味して、総合的に判断してきます。
「後者の方は、今までの選考方法のイメージですね」
①②で上限に満たない場合は、上記パフォーマンスポイントの上位者
以上の通り、今回から導入されたJMCシリーズ1のランキングが選手選考のポイントになりそうですね。
2022年3月2日現在のランキング
Marathon - men - senior - outdoor (worldathletics.org)
■男子グレード1(G1)*1
・第75回福岡国際マラソン選手権大会/2021年12月5日
日本人1位:細谷恭平選手(2:08:16) 2位:大塚祥平選手(2:08:33)
・第70回別府大分毎日マラソン大会/2022年2月6日
1位:西山雄介選手(2:07:47) 2位:鎧坂哲哉選手(2:07:55)
・第10回大阪マラソン・第77回びわ湖毎日マラソン統合大会/2022年2月27日
1位:星岳選手(2:07:31) 2位:山下一貴選手(2:07:42)
・東京マラソン2022/2022年3月6日
私の見立てでは、ランキング1位の鈴木健吾選手が有利。東京マラソンの結果はどうあれ、ポイントが減らされることはないと思うので。
大迫傑選手は、ランキング外であり、選考レースにも出ていないため、今回は見送り。
選考会のタイムにそこまでの差はないので、各レースの日本人1位の中から選出され、細谷選手はランキング3位でもあるので、合わせて一本で選出されたりするのでしょうか・・・
いずれにせよ、東京マラソンの結果が気になります。ランキング4位の井上大仁選手の結果しだいで選考候補にピックアップされそうです。
「アジア大会金メダリストの意地を見せてください!応援しています!」
以上、本日はオレゴン世界陸上のマラソン日本代表について考えてみました。